2011.5.25更新 

 

住宅街にとけ込む絵本屋さん 

 

TEAL GREEN in Seed Village

 

(ティールグリーン イン シードヴィレッジ)

 

 

 

 

 

東京の最南端を走る東急多摩川線・武蔵新田駅から徒歩5分

ほどのところに、白い羽目板づくりの絵本屋さん

『ティールグリーンインシードヴィレッジ』があります。

ここには店主の種村由美子さんがつくり出すゆったりした

やさしい時間が流れています。

売り場の奥には中庭をはさんでティールームがあり、季節の花

囲まれながらおいしいお茶やお菓子もいただけます。

  

 

 店舗外観.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

ちょうどこの季節、店舗前の遊歩道には

赤いバラや緑の草木が生い茂り、

白いお店を絵画のように美しく彩っています。

 

お茶がのめる 絵本の店 

TEAL GREEN in Seed Village

(ティールグリーン  イン シードヴィレッジ)

〒146-0083 東京都大田区千鳥2-30-1

TEL.03-5482-7871 FAX.03-5482-7872

営業時間/10:00~18:00 休日/日・月

ブログ http://tealgreen.exblog.jp/ 

メール teal-green@kmf.biglobe.ne.jp 

 

 

 

種村由美子さんのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

店主の種村由美子さん。

14年前、南久が原にあった現在の店の前身

『ティールグリーン』に、

良い絵本を探しに通い出したのをきっかけに

ボランティアスタッフとして参加。

5年ほど前、現在の千鳥へ移転するのを機に共同経営者に。

そのとき店名に”種”“村”の英文『Seed Village』が

追加されました。

今年4月、元の店主さんから完全譲渡され

新店主になられました。

 

 

  ティールームのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

奥のティールーム。

白壁に木のテーブルとイス。

あたたかみのある落ち着いた雰囲気です。

さりげないBGMもあいまって心地よさがマックスに! 

さっそく買ったばかりの絵本を開いてみましょうか。

ここでいただける紅茶は田園調布の紅茶専門店

TEEJ(ティージュ)さんに

淹れ方を指導していただいたそうです。

お菓子は専門のスタッフのオリジナル。

ベビーカーの赤ちゃん連れのお母さんも

ゆったり寛げる隠れ家的ティールームです。

 

 

 

中庭のサムネール画像のサムネール画像

 

ティールームからオープンエアーの中庭に

出られます。

晴れた日にはここでのお茶が最高。

店内いたるところに生花があふれ、

愛らしく素敵な心遣いに感動です。

 

 

 

 

絵本と深く関わることになった運命の1冊。

マリー・ホール・エッツの『わたしとあそんで』 

 

 

お店に入ってすぐのスペースは国内外の絵本や児童書の

売り場。その一隅の棚の下段には、『アメリカのえほんの黄金時代

を支えた作家たち 世代を超えて読み継がれています。是非、手

に取ってご覧下さい!!』という手書きPOPが貼られていました。

種村さんが絵本の世界の扉を開くきっかけとなったアメリカの絵本

作家たちの珠玉の名作ばかりです。

  

二男二女の母親でもある種村さん。20年以上前は専業主婦

として子育て真っ最中でした。なかなか友だちの中に入っていけ

ないわが子。自分自身も母となり新しい環境でお母さんたちとの

交流に緊張する毎日。

そんなときに出会ったのが、マリー・ホール・エッツの

『わたしとあそんで』だったそうです。

子どもに読み聞かせているうちに主人公の女の子に自分の姿が

投影されて、女の子の気持ちにとても共感。同時に心が解放され

ほっと優しい気持ちになれました。

 

それをきっかけに、マリー・ホール・エッツってどんな人なんだろう

と知りたくなり、さらには同時代のアメリカの作家の絵本も読みたく

なり、どんどん絵本の楽しみが広がっていきました。

 

 

 わたしと あそんでのサムネール画像

 

『わたしとあそんで』

マリー・ホール・エッツ/作 よだじゅんいち/訳 

福音館書店/刊 

 

 

一人で原っぱに遊びにきた小さな女の子。

虫や小動物に出会うたびに「あそびましょ。」と

手を差し出すのですが、みんなさっと逃げてしまいます。

誰も遊んでくれないので女の子はそこに生えている草をとって

種を吹き飛ばしたり、池のそばに腰かけて静かにしていました。

そうしたらさっき逃げていった動物たちが、

一匹、一匹と戻ってきてくれました。

 

「ああ、わたしは いま とってもうれしいの。

とびきり うれしいの。

なぜって、みんなが みんなが 

わたしと あそんでくれるんですもの。」

 

絵本の中では動物と人との交流が描かれていますが、

種村さんは人と人との関わり方についていろいろ考えさせられ

ました。また女の子のように自分自身が自由な心をもち、

それを守っていくことの大切さを学んだような気もしました。

絵本の奥深さに気づかされた大切な1冊。家族には「自分が死ん

だら棺おけに一緒に入れてね」と言ってあるそうです。

 

 

 

アメリカ作家の棚のサムネール画像

 

下段にアメリカの絵本の黄金時代を築いた

作家たちの作品がまとめられた棚。

モーリス・センダック(1928~、

代表作『かいじゅうたちのいるところ』)

バージニア・リー・バートン(1909~1968、

代表作『ちいさいおうち』)

マリー・ホール・エッツ(1895~1984、

代表作『わたしとあそんで』 『もりのなか』)

バーバラ・クーニー(1917~2000、

代表作『ルピナスさん 小さなおばあさんのお話』)

などの絵本が並んでいます。

 

 

 

絵本に出会うことで、心が解放される。

子ども時代を生き直すことができる

 

 

出会う本、出会う本ごとに感じるものがあって、絵本の世界にます

ます魅了されていった種村さん。とくに古い絵本は、70年以上たっ

ているにもかかわらず語り継がれ愛され続けていることに感動を

覚えます。また、絵本に出会う前は「こうでなくてはいけない」

「こういう子どもになってほしい」など、自分を縛っていたところが

ありました。それが絵本と出会ったことによって、その中の言葉に

とても励まされ、心を解放することができたのです。

「いつかきっと」とか「だいじょうぶ、だいじょうぶ」といった言葉が

心を解きほぐし、自分が子どもの時代を生き直している気分

なれたからかもしれません。

 

さらに絵本には誰かと一緒に読めて、一緒に笑ったり怒ったり

泣いたり、共感できる喜びがあると感じています。 

この「誰かと共感できる」ということが、心を解放できることにつな

がっているのではないかと思っています。 

 

また絵本は実際に声に出して読むことが大事だと種村さんは考え

ています。子どもたちが大きくなり絵本の読み聞かせをする機会

なくなると、種村さんは近所の児童館で毎週定期的に『おはなし

の森』という名の読み聞かせボランティアを開催するようになり

ました。絵本の素晴らしさを自分の子どもだけでなく、多くの子ども

たちに伝えたいと考えたからです。

17年たった現在も月一度、そのボランティアは続けています。

また自分のお店でも「ティール・グリーンのおはなしの会」を月一度

開催しています。 

 

 

 

ボランティアで始めた絵本屋さんのお仕事。

今年4月、とうとう自分のお店に

 

 

児童館での読み聞かせのために良い絵本を探していた種村

さん。そんな折、このお店の前身であるカードと絵本の店

『TEALGREEN(ティールグリーン)』が当時の住まいの近く、

南久が原にオープンしました。今から14年ほど前のことです。

それ以来足しげく通うようになり、やがてボランティアスタッフ

としてお店のお手伝いを始めます。

5年前には現在地への移転を契機に共同経営を担うことになり

ました。店名も種村さんのお名前から『TEAL GREEN in Seed

 Vilage(ティールグリーン イン シードヴィレッジ)』に。

そして今年4月、とうとう前の店主さんからお店を完全譲渡される

に至ったのです。 

 

自分の子どもへの読み聞かせから運命の1冊に出会い、近所の

子どもたちへの読み聞かせボランティアから1軒の絵本屋さんと

出会い、その絵本屋さんのボランティアスタッフを経てついには

絵本屋さんの店主へ。種村さんの20年あまりにわたる絵本との

関わり方のお話をうかがっていくうちに、絵本の神様が折にふれ

種村さんに「絵本のチカラ」を授けてくださったのではと感じずには

いられませんでした。(ミヤタ) 

 

 

★次回は種村さんおすすめの絵本3冊をご紹介いたします。

お楽しみに! 

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