「地球回数」とは、ライフスタイルにおける行動範囲が地球規模になっている暮らしに目を向け、複数回現地を訪れることが必然となっている社会現象を表しています。例えば、開催中であるロンドン五輪の臨場感あふれる競技がテレビを通じて視聴でき、家にいながらにしてロンドン五輪を楽しむことが出来ます。この体験は、リアル体験ではなく、バーチャル体験です。このバーチャルの蓄積から、地球全体を人生のシナリオの舞台として捉え、日本時間ではなく地球時間に生きているという認識が生活者に芽生えてきました。海外に拠点を持つグローバル企業の増加も、日常生活の行動範囲の拡大に該当します。すなわち、自分が住んでいる地域を居住エリアとして認識しているわけではなく、自分に関係のある場所を居住エリアとして認識しているものと見定めることができます。よって、距離に関係なく複数回、現地を訪問することは、もう必然となっているのです。生活者は、世界全体をシェアしていこうという認識に立っているはずです。翻ってみると、我々はますます地球という舞台を直感しなければなりません。そうすることによって、取り組んでいる事業そのものを高めていきましょう。市場は、「地球回数」を促していくシナリオを求められていることを心にとどめておきましょう。

<事例紹介>

■夏の旅行。国内、海外ともに過去最高。

JTBは「夏休みに1泊以上の旅行に出かける人」の見通しをまとめた。国内旅行者数は7,431万人となり、調査対象期間を7/15~8/31に変更した2000年以降、最高の旅行者数になると予測。海外旅行の旅行者数は272万人で、2001年夏の260万人を抜いて過去最高となる見込み。震災直後の娯楽を控える気持ちが徐々に減少し、5月の調査では娯楽を控えることについて、約7割が「あてはまらない・あまりあてはまらない」と回答(日経プレスリリース 7/5)

 

■バーチャル旅行、リアル旅の需要を促す。

グーグルの「ワールドワンダープロジェクト」は、ストリートビューの技術で世界中の名所を散策可能。ユネスコなどの外部機関から提供を受け、映像のほか6カ国語で世界遺産の解説も。これほど詳細な「バーチャル旅行」ができるようになると、実際に旅に出る気が失せるのではないか? しかし関係者は否定する。「ふたを開けたら逆の現象が起きた。ポンペイではストリートビューの公開後、観光客が30%増えた」テクノロジーのおかげで世界には見るに値する美しい場所があるとわかり、人々は行ってみたいと思うようになっている(Newsweek  8/1号)

 

HPは次週よりイマジナスを掲載いたします。

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情報分析は谷口正和が担当します

「NEXTHINK」は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和が、世の中にあふれる情報をフラットに見渡し「常に『次』を考える姿勢」をもって次なる価値潮流を見切っていく週刊マーケティング情報誌です。経済専門誌からインディーズ・マガジンまで、約100のメディアからその週の新しい事実、特徴的な情報をピックアップし、3つのコンセプト・キーワードに転換、分析。それを裏付ける事例情報と共にファクス又はメールでお届けしています。


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