集合値の波動

点が線になり、線が面になり、面が立ち上がって立体になる。情報が多面的に集合してくると、シナジーにシナジーがかかり、「集合値の波動」ともいうべきエネルギーを発信します。集合が力を与えます。集まることで価値が生まれます。情報の時代のエネルギーは仮想であり、現実であり、その境目のない集合体です。クラウド、グーグル、アプリケーション、ツイッター、SNS、これらのメディアは、みな「集合値の波動」メディアです。集合集積以上の強い発信力はありません。そこでは「ストーリーの共有」が行われ、全員がそのストーリーに参加することで体験が共有されます。2000万人、3000万人の大都市が次々と生まれてくる21世紀、「集合値の波動」力はますます高まるでしょう。物理学を超えた心理学の時代、感動、感激、感謝といった心の波動は、世界を動かす大きなパワーになるでしょう。情報は波、「集合値の波動」は大津波。地球規模でダイナミックなドラマを演出することができるのです。小さくても圧倒的な注目に値する特徴を形成できるか。それをカテゴリーを超えた集合現象にできるかどうか。ケータイひとつで「集合値の波動」を引き起こせる時代が来ました。多面的な価値の集まり、分断できない情報の集合体、そのシナジー効果。集合値の大津波が毎日のように襲ってくる「集合値の波動」社会が到来しました。

<事例情報>

■電子書籍刊行で売れ行き「紙本」に波及。

講談社がネットで無料公開した五木寛之氏の『親鸞』(上巻)と有料販売の京極夏彦氏の『死ねばいいのに』は、いずれも紙の単行本の売れ行きがアップ。『親鸞』は公開前に比べ1日あたりの売れ行きが平均25%増、『死ねばいいのに』は初版4万部から2度の増刷で現在7万部。電子書籍のダウンロードも1万件を超えた。講談社では「電子書籍化による単行本増売が実証され、おのおのの刊行形態による相乗効果」としている。集合現象が全体のパイを膨らませるシナジー効果を証明(asahi.com6 /11 )


■クックパッドに「伝統の味回帰」の波。

月間900万人が利用する日本最大級のレシピ投稿サイト「クックパッド」の新現象は「伝統の味回帰」。郷土料理や家庭料理のレシピ投稿と、これを検索する利用者が増加。「お母さんのつくるおいしい料理をみんなに伝えたい」主婦は「イカと大根のすき焼き風」「あまからニラの玉子焼き」などを投稿。「あの身近なレシピが忘れ去られてしまうのでは」「あの味を食べたい」「あの料理、どうやって作るんだっけ」といった伝統の味回帰とともに、エコ、ロハス、地産地消などの意識変化が背景にある。巨大レシピサイトが生んだ心理波動に注目(日経MJ6 /11 )

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情報分析は谷口正和が担当します

「NEXTHINK」は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和が、世の中にあふれる情報をフラットに見渡し「常に『次』を考える姿勢」をもって次なる価値潮流を見切っていく週刊マーケティング情報誌です。経済専門誌からインディーズ・マガジンまで、約100のメディアからその週の新しい事実、特徴的な情報をピックアップし、3つのコンセプト・キーワードに転換、分析。それを裏付ける事例情報と共にファクス又はメールでお届けしています。


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