本当の話

情報社会は情報が先行して社会や市場を動かします。情報とは鮮度と変化ですから、実態の確認が行われないまま情報が先走りし、何が本当なのか分からないまま社会が混乱していくケースが多発します。そのような表層的なコミュニケーションに疑問符を打ち、何が本当か、本気なのか、事実なのかを問い直す段階に、今ようやく入り始めました。「本当の話」とは、表層的な情報理解を超えて、本当の話をしようじゃないか、本音で語ろうじゃないか、実感で伝えようじゃないか。そのような肉声社会に入ってきたことをいうキーワードです。量社会から質社会へ、さらに質社会を超えて、本気・本音社会へ。漠然としたコミュニケーションを超えて、それは「本当の話」かということをはっきりと確認する社会への転換です。THEY SAYを超えて、 WHO SAYS?  YOU SAY? REALLY? TRUE? FACT?への転換です。現場の声、現地の声、当事者の声、顧客の声、それらを直接聞くことが「本当の話」を伝えてくれます。情報に陰日向というものがあるのなら、日向ばかり伝えていた時代から、陰の部分も含めて、情報の本当の全体像を伝え合う時代に入ったと言ってもいいでしょう。提供者の技術論ばかりが横行した表層情報の時代から、熟慮、思慮、判断力、直感力などに支えられた「本当の話」の時代へ。たった1人の顧客の声に十分耳を貸す時代だとも言えましょう。

<事例情報>

■本当の実感で交流する「ハブ劇場」。

ネット社会の進行は逆説的に肉声コミュニケーションを求める。実演芸術の拠点となる「ハブ(拠点)劇場」の活動が盛んになってきた。神奈川芸術劇場が来年1月横浜市に開場。演出家の宮本亜門氏が芸術監督に就任。「人と人をつなぐハブ(拠点)に」「劇場を出て、広場やスーパーでも公演」「異なる文化や考え方の人と深く交わり、いかに生きるべきかを考える場にしていきたい」と語る。自分の目で直接見て感じる「本当の話」回帰の流れが顕在化(日経5/8)


■ぶっつけ本番、リハーサルなしバラエティ番組。

いとうせいこう×倉本美津留の『UST名人劇場』はツイッターと連動し、リアルタイムに書き込まれたコメントを拾いつつ進行する番組。USTREAMで不定期生放送。台本もなければリハーサルもないぶっつけ本番。「ノーチェック&ノープラン」「その場の流れで自然とテーマができてくるから面白い」「放送はいまや個人のものになりつつある」(いとう氏)。出演者や書き込みによって、番組はあらぬ方向へと動き出す。単なる生番組を超えた無計画性に、時代の本音が噴出す(ブルータス5月号)

サンプル版

情報分析は谷口正和が担当します

「NEXTHINK」は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和が、世の中にあふれる情報をフラットに見渡し「常に『次』を考える姿勢」をもって次なる価値潮流を見切っていく週刊マーケティング情報誌です。経済専門誌からインディーズ・マガジンまで、約100のメディアからその週の新しい事実、特徴的な情報をピックアップし、3つのコンセプト・キーワードに転換、分析。それを裏付ける事例情報と共にファクス又はメールでお届けしています。


RSS