いま価値観のトップに上がってきたのがサステナビリティ、「継続」です。無理なく、自然体で「在り続ける知恵」。どう「在り続けるか」が文化の最大の力です。それは常にトラディション×イノベーションの賜物。伝統と革新の掛け算です。どのような事業も文化も、続いているものはみな、外の目線で内部を照らし、その結果内部が変わり、また新たな継続力を得ています。環境視点で言えば、いわゆる「3つのR」にもうひとつ、「Re ・コンセプト」を加える時代でしょう。再生、再創造、再開発、再革新、再世代、どのよう継続力も、すべてこの「再」の力によってよみがえり、また新たな歴史を刻みます。どのような事業も芸術も、続いているものには、考え方と仕組みとしての「在り続ける知恵」が根底にあります。常にネクスト・バリューを考え、その創出法を編み出しましょう。徐々に徐々に、あるいは革新的に、「在り続ける知恵」が、ロングセラーや老舗、歴史を支える陰の主役です。目先を追うだけでは「あり続ける知恵」にまで至りません。やはり50年、100年のロングアイが必要な時代が今でしょう。ビジョンが問われるのも、哲学が問われるのも、「在り続ける知恵」を問われているのと同じです。「在り続ける知恵」とは何か、その発見と実践が、今すべての企業と商品、あるいはコミュニティ作りに問われています。「在り続ける知恵」、この視点ですべてに取り組みましょう。
<事例情報>
■誕生55年、ミッフィーが続く理由。
ディック・ブルーナによる世界で一番有名なウサギ、「ミッフィー」。その長続きの理由は絵にあった。1.変わらないミニマルなフォーマット(正方形の12枚の絵)、2.ふたつの丸い目とばってんの口の「正面顔」、3.お父さん、お母さん、妹、おじいさんの魅力的な登場人物(おばあちゃんは死んだ)、4.赤、黄、青、緑、茶、グレーの6色だけの世界、5.少しずつ変わり続けるミッフィーの表情のタッチ、など。世界的キャラであり続けるためのシンプル原則(エル・ジャポン6月号)
■エルメス、ルイ・ヴィトンが成長し続ける理由。
高級ブランドが大苦戦する中、エルメスの09年第4四半期の売り上げは11%増。理由は低価格帯や流行を追ったりせず、自分たちの一番得意なことに専念したこと。高価でも流行に左右されない定番商品を強化し、「一生もの」として使える品質を訴求。ルイ・ヴィトンは2月のニューヨーク・ファッションウィークで「職人芸の芸術」と題して若手デザイナーに職人仕事や伝統技術の重要性を教えるイベントを開催。両ブランドとも原点に立ち返ることが「在り続ける知恵」(NEWSWEEK5/5・5//12合併号)


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