個告主義

個人主体の時代が来ました。最小単位の個人がどう理解し、興味を持つかがコミュニケーションの核になりました。そこで「個告主義」です。「広く告げる」ではなく、個人にどう届くかという伝え方の革新が要ります。マスコミュニケーション、マスアドバタイジング、マスプロダクション。そういった個人無視の発想と概念は役に立たなくなります。関係に価値あり。どう個人と関係を作り上げていくかが、「個告」時代の関係のあり方です。セールストークはだめ、パーソナルトークで初めて伝わります。価値の移動が起こります。個人がもう一人の個人の心を打つ。その共感の連鎖が、市場を広げていきます。逆に言えば、伝える人が本当にそう思わなければ、何も起こらないし、ネットワークもできません。物理×心理=気づきと共感。たった一人がたった一人に言う、一人の生活者から一人の生活者へ。あの人が言うのであれば私も・・・も「個告」のバリエーションです。メディアの役割は個人と個人をつなぐこと、個人の意見を表に出すこと。「個告」の連鎖で世界が変わるか、変わります。ケータイもパソコンも「個告」のためのメディアです。市場は「個告」によって、急速に変貌しつつあります。そこから未来主義、希望主義、利他主義も起こってくるでしょう。個人のネットワークとその伝え方の革新。コミュニケーションのあり方を「個告主義」に変えてください。

<事例情報>

■書籍POP名人の「個人的アプローチ」とは。

書店員が手書き文字で本の魅力を伝える書籍POPが注目されている。有隣堂横浜西口店の“名人”梅原潤一氏の心得は「心から感動した作品に出会えたときにだけ」書く。角田光代の『対岸の彼女』は同氏のPOPによって1~2週間で1冊だったのが、1ヶ月で200冊を販売。この時のコツは1.ターゲット以外の層にアピール、2.感動が伝わるキャッチフレーズ、3.特に感動したページの紹介。個人の思いを伝えるメディアとして手書きPOPが威力(anan3/3号)


■自分の読みたい新聞に「カスタマイズ」。

ベルリンを拠点とする「ニーウ」は米ニューヨークタイムズ紙からロシアのプラウダ紙まで、紙面を17紙から好きに組み合わせられる新聞。サイト上で17紙の発行予定ページから好きな項目を午後2時までに選ぶと、翌朝、23ページに印刷されてベルリン市内限定で届く。1部1.8ユーロ。広告もその読者の選択傾向に合わせて個別に掲載する。提携紙には利用ページに応じて著作権料を払う仕組み。23歳の学生企業家が創刊した。マス新聞から「自分仕立て」のパーソナル新聞へ転換(朝日2/24)

サンプル版

情報分析は谷口正和が担当します

「NEXTHINK」は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和が、世の中にあふれる情報をフラットに見渡し「常に『次』を考える姿勢」をもって次なる価値潮流を見切っていく週刊マーケティング情報誌です。経済専門誌からインディーズ・マガジンまで、約100のメディアからその週の新しい事実、特徴的な情報をピックアップし、3つのコンセプト・キーワードに転換、分析。それを裏付ける事例情報と共にファクス又はメールでお届けしています。


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