隠れても隠れても、最後に発見される。「かくれんぼの哲学」とは、大きな声で「ここにいるよ!」と告知する従来の広告ではなく、逆に「できるだけ知らせないようにして隠す」コミュニケーション手法を言っています。どんなに小さな店でも、我が家で人知れずやっていることでも、それがステキな出来事であれば、必ず誰かに発見されて知られるようになる。自分自身が代表顧客、たった一人のお客様のためにやる。個人にひそかに発見され、口づてに伝わっていくのが、最も信頼される情報です。すぐ見つかってはだめ、できるだけ遅く見つかってください。「最後に見つかる競争」の時代だともいえます。見つかりやすい表通りの時代から、裏道、横丁、地方、地下、あるいは島の立地が「かくれんぼの哲学」立地です。先行・独自・鮮度を貫けば、それはいつか「かくれんぼの哲学」によって発見され、逆転的にトップに躍り出ます。ローコスト&クリエイティブ、「かくれんぼの哲学」戦略は、まさにお金をかけずに知恵と独創性の勝負です。広告を主体とした提供者論理の真逆、そこに、知らせない→隠れる→発見される→知られる「かくれんぼの哲学」の高度な情報戦略があります。ニュースになれば取材される、情報の時代のセオリーがあります。でも、知られたいがためにあまり広く知られてしまうと、すぐに消えてしまう可能性もありますからご注意ください。

<事例情報>

■マス広告やめて、ツイッターで「つぶやく」リーフ。

日産期待の電気自動車「リーフ」は、テレビ・新聞・雑誌といったマス広告を一切使わない戦略。「リーフはまったく新しい自動車。比較対象となるライバルもいないため、広く浅く情報を発信することは意味がない」(日産関係者)。環境問題と先進的な技術に興味がある層に、狭く深く濃い情報を伝える。そのためツイッターを主軸としたソーシャルメディアをフル活用する作戦。一方的な提供者情報の時代は終わり、消費者と相互情報交換する時代が来た。キーワードは「双方向」「リアルタイム性」「平等性」。情報は発見されるように発信するのがベスト(週刊ダイヤモンド7 /17号)


■九州の田舎で「発見された」名店「茅乃舎」。

福岡空港から車で1時間弱の粕屋郡に5年前開店した「茅乃舎」は地元野菜や穀物料理にこだわりぬいた一軒家レストラン。福岡をはじめ、遠く東京や大阪からも客が集まる。お年寄りから習った伝統料理「十穀鍋」などが人気。今では東京・六本木に「茅乃舎東京ミッドタウン店」も出店。地方で発見され、都市に出店するケースは「アル・ケッチァーノ」などもあるが、まずは発見されることが出発点(和楽8月号)

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情報分析は谷口正和が担当します

「NEXTHINK」は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和が、世の中にあふれる情報をフラットに見渡し「常に『次』を考える姿勢」をもって次なる価値潮流を見切っていく週刊マーケティング情報誌です。経済専門誌からインディーズ・マガジンまで、約100のメディアからその週の新しい事実、特徴的な情報をピックアップし、3つのコンセプト・キーワードに転換、分析。それを裏付ける事例情報と共にファクス又はメールでお届けしています。


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