江戸美学研究会|「江戸のデザイン」と「江戸の生活文化」を研究するクラブ「エビケン」です。

江美研寺小屋

「お江戸日本橋・老舗味めぐり」
レポート

2017年6月 1日(木)、中央区観光協会のご協力のもと、食べて、歩いて、日本橋の魅力を楽しんでいただく企画を開催いたしました。江戸の台所として栄えた魚市場発祥の地 日本橋には、現在も食の老舗・名店が軒を連ねています。訪問したのは「文明堂 日本橋本店」「山本海苔店 日本橋本店」「にんべん 日本橋本店」の3店舗。また、ランチは「日本橋室町 豊年萬福」 で特別メニューをいただきました。ほんの一部ですが、ご紹介させていただきます。




[文明堂 日本橋本店]

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暖簾に書かれた「文明堂」の文字は、明治から昭和にかけて活躍した彫刻家 朝倉文夫の書が元となっています。



 しっとり、ふんわり、甘いカステラ。カステラは、子供の頃から親しんできた馴染みのあるお菓子です。伝統と歴史を守りながら、おいしいお菓子を作り続ける「文明堂 日本橋本店」を訪ねました。

 「カステラの歴史は室町時代末期にまで遡ります。カステラのルーツは、スペインの「ビスコチョ」、ポルトガルの「バンデロー」という伝統菓子で、南蛮貿易とともに長崎から入ってきたといわれています。当時の長崎の菓子職人たちによって、日本人の口に合うように開発されました。
 文明堂は、明治33年に中川安五郎が長崎で創業しました。日本橋本店は、中川安五郎の実弟 宮崎甚左衛門(東京文明堂創業者)が昭和26年にオープンしました。
 文明堂のカステラの材料は、小麦粉・卵・砂糖・水飴、この4つが基本です。「ハニーカステラ」と呼ばれるカステラをご存知かと思いますが、これはさらに蜂蜜を加えたもので、東京文明堂創業者の宮崎甚左衛門が開発しました。文明堂のカステラは、これらの原材料をもとに配合比を変え、様々な味や食感を創り出しています。現在、日本橋本店では7種類のカステラをご用意しています」。

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烏骨鶏卵を100%使用した最高級カステラ。
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文明堂といえば「カステラ一番電話は二番〜♪」のCM。お馴染みのクマも店内に飾られています。
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喫茶やお食事も楽しめる「BUNMEIDO CAFE」や、美術品を展示する「ギャラリースペース」も併設しています。


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《お話を伺った方》
文明堂 日本橋本店 支配人 星野 清さん
■文明堂東京 日本橋本店
東京都中央区日本橋室町1-13-7 TEL.03-3241-0002
http://www.bunmeido.co.jp/nihonbashi-honten/







[山本海苔店 日本橋本店]

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本店の入口の暖簾には「丸梅」マーク。外観は正倉院の校倉造を模して作られている。



 江戸時代に紙漉き技術から生まれたといわれる海苔は、私たちの食卓に欠かせないアイテムのひとつです。その風味豊かな味はまさに自然の産物。創業以来、品質と味にこだわる「山本海苔店」を訪ねました。

 「嘉永2年(1849)に初代山本德治郎が日本橋で創業しました。「味付海苔」の元祖は山本海苔店です。2代目 山本德治郎は神田於玉ケ池の千葉道場の門下生で、同門に幕臣 山岡鉄舟がおり、明治天皇の御所への土産のご下命を賜り、創案したのが味付海苔です。
 暖簾にも使用してる「丸梅」マークは創業当時からのもの。その意味は、梅が咲く寒中はおいしい海苔が採れること、また梅も海苔も香りがよいことから、品質の証としてこのマークを使用しています。原材料の海苔は主に有明海産です。なぜ有明海かというと、1日の干満の差が6mあり、海苔が直射日光に当たることから良質な海苔が採れるのです」。

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マークだけでなく、「梅」の文字が使われている商品も。
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海苔で具材を挟んだ「おつまみ海苔」もおすすめ。店内には試食コーナーも設けられています。

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店内には、CM専属契約で世界最長のギネス記録に認定されている山本陽子さんのスチール写真も展示しています。


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《お話を伺った方》
山本海苔店 店長 桜井慎司さん
■山本海苔店 日本橋本店
東京都中央区日本橋室町1-6-3
TEL.03-3241-0290(ダイヤルイン)
0120-701825(フリーダイヤル)
http://www.yamamoto-noriten.co.jp







[にんべん 日本橋本店]

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日本橋本店は、鰹節やだしの魅力に出会える空間。



日本料理のだしとして欠かせない「鰹節」の老舗、豊かな鰹節の香りに包まれた「にんべん 日本橋本店」を訪ねました。

 「元禄12年(1699)、三重県四日市出身の高津伊兵衛が鰹節や干物などの商いを日本橋で行ったのが、にんべんの始まりです。その後、宝永元年(1704)に鰹節問屋として開業しました。屋号を「伊勢屋伊兵衛」としました。江戸の町民たちから、伊勢屋と伊兵衛の"伊"のイ(にんべん)をとって「にんべん」と親しみを込めて呼ばれるようになり、現在の社名となっています。
 現代のご家庭では、本節よりも小分けの削り節のパックを使うのが主流になっています。削り節のパックは、昭和44年ににんべんが他社に先駆けて販売し、たいへんな支持を得ました。
 「コレド室町」には、日本橋の再開発とともに2010年に移ってきました。店内には鰹節商品にとどまらず、「だし場」ではおだしをはじめ、だしの美味しさを体験していただける様々なメニューをご用意。また、職人さんによって削りたての本枯鰹節も販売しています。」

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本節を削る体験ができるコーナーも。
ninben04.jpg 鰹節専門店ならではのおいしさに出あえる。
ninben05.jpg 削りたての鰹節の香り漂う店内。



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《お話を伺った方》
にんべん 日本橋本店 富田純子さん
■にんべん 日本橋本店
東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・1F
TEL.03-3241-0968
http://www.ninben.co.jp








[日本橋室町 豊年萬福]

ランチは、日本の食材にこだわる日本橋室町「豊年萬福」へ。「豊年萬福」では、千住ネギなどの江戸東京野菜と、にんべん・山本海苔・神茂といった老舗の食材を使用した特別限定「松花堂御膳」をご用意いただきました。

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■日本橋室町 豊年萬福
東京都中央区日本橋室町1-8-6
TEL.03-3277-3330
http://www.hounenmanpuku.jp

※当ウェブページで掲載されている情報は
2017年6月1日時点のものです。


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