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江美研寺子屋スペシャル「もっと気楽に!歌舞伎入門-4」


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「よりどりみどりのプログラム その三」
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「新歌舞伎」とはどのような演目ですか。

明治以前は歌舞伎の脚本というのは幕内の狂言作者が書いていたんです。幕内といって劇場に属して、相撲部屋みたいに序の口から始まって二枚目、三枚目と昇格していって、ちょっとした場面を書かせてもらえるようになる。やがて立作者になるとその芝居のいちばんいい場面を書けるようになるんです。
ところが明治中期から演劇改良運動も起こり、西洋文化の影響を受けた文学者など歌舞伎以外の人たちが脚本を提供するようになりました。このような外部の作者が書いた演目を「新歌舞伎」といいます。
ですから「新」とはいっても、新しい演目ばかりではないです。新歌舞伎の特徴は、現代語なので分かりやすいです。代表的な演目は、岡本綺堂の『番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)』、長谷川伸の『刺青奇偶(いれずみちょうはん)』をはじめ、名作狂言として何度も上演される古典的作品と言われる演目が数多くあります。

「所作事」とはどのような演目ですか。

所作事は踊り、舞踊劇です。所作事は長唄、清元、常磐津、義太夫などの音楽とともに発展しました。 代表作は、『京鹿子娘道成寺(きょうがのこ むすめどうじょうじ)』です。舞台一面の桜、次から次へと衣装を変えていく美しさ、日本舞踊の魅力が満載です。もう一つは、『鏡獅子(かがみじし)』で、獅子の豪快な毛振りが有名です。前半は御小姓(少女の小姓)弥生の美しい踊り。その弥生が獅子頭を手に取ると突然獅子の精が弥生に乗り移って、後半は力強く勇ましい獅子になり一人二役で演じ分けるところが見どころです。毛振りにはコツがあって、頭や首で振ると身体を傷めるし、毛がだらっとなってしまう。腰で振るとまるで生きているようについてくるんですね。
所作事には、荒唐無稽なもの、豪華、絢爛、華麗なもの、粋なものなど、歌舞伎の演目の中で華ともいえるものが数多くあります。

 

塚田圭一(つかだ・けいいち)
学生時代から歌舞伎にいそしむ。その後、菊五郎劇団を経て、フジテレビ開局時に入社。平成中村座の2004年ニューヨーク公演から実行委員長。現在、歌舞伎のイヤホンガイドを務める。花道会代表。
■花道会
歌舞伎愛好会、歌舞伎研究会として歌舞伎の初心者から通まで、誰もが楽しめる会です。ご贔屓の俳優さん、観劇の感想など語り合える場を作りませんか。
http://hanamichikai.jp/index.html
■イヤホンガイド
イヤホンガイドは、音声の「同時解説」で舞台の進行に合わせてあらすじ・配役・衣裳・道具・歌舞伎・文楽の独特な約束事などを、タイミングよく、楽しくご説明いたします! 歌舞伎、文楽初心者の方には必需品です。歌舞伎ツウの方にもイヤホンガイドファンが多く、ご愛好いただいております。
http://www.eg-gm.jp/e_guide/

 

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