江戸美学研究会|「江戸のデザイン」と「江戸の生活文化」を研究するクラブ「エビケン」です。

ぶろぐ

『伊勢という字を書いた紙をのむ』

懐妊を知るにはいかに

あ、もしやと思ったら
妊娠判定薬でサクッと妊娠か否かは一応気軽にわかる現代。
江戸時代は懐妊か否か知るのも体当たりなのであった。
さしづめ『女性の品格』のお江戸版『女重宝記』によると方法は二つ。


一、川芎(せんきゅう:セリ科の多年草)を粉にして
      もぐさ(よもぎ)の煎じ汁にして空き腹にのむべし。
      その日のうちすこし腹うごく⇒懐妊。
      うごかない⇒病

二、よき酢にてもぐさを煎じ、さかずきの半分ほど飲むべし。
        腹の内しきりに痛むことあれば⇒懐妊。
        痛まない⇒病


なんだか、まずそうで、にがそうで、しかもとても痛そうだ。
でも厳かで儀式的な感じもあって、悪くない。
痛くないならちょっと(だけ)試してみたい気がしないでもない。

〈食べていいもの、いけないもの
私の場合、妊娠中一番の関心ごとは『食事』だった。
あれも食べたいこれも食べたい、お腹の赤ちゃんの欲求に従ってしまえ〜。
「スシはダメよ〜♪」と、生ものはあまり良くないと
昔、アメリカ人の妊婦の友人から聞いたことだけ覚えていた。
環境破壊が叫ばれる今とでは、食べ物の質も味も当然違うかもしれないが
いたって雑穀万歳の粗食がいいらしい。
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朝は果物よね、と梨や桃をしゃりしゃり食べ、梅干もほぼ毎日。
鮭はアンチエイジング対策。
ヘルシーなきのこいっぱいの熱々の鍋にうどんを入れ、葱も入れ
体重が増えたからといってはこんにゃく麺を食べていた。
インドカレーやグルメバーガーにはまった時もある。
そして好物の鰻も少々。
ぜんぜん駄目、失格だ。──あい、すみません。冷や汗である。

 〈これがあれば難産なし?〉
妊婦にとっては、神にもすがりたい安産。
私も頂いたお守り達をしっかり産院に持参した。
お江戸の安産=難産なしのおまじないには伊勢という字を紙に書き
信心して水にて産婦に紙を飲ませればそのまま生まるるとある。
伊勢という字は分解すると[人これ生まるるは丸(まろ)が力]と読む。
神の力で生まるるの理だと。
お伊勢パワーだ。なんともスピリチュアルではないか。


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